2/11/2009

第2話 マルチメディアメッセージの3つの視点

今回のテーマは 3つの視点です。マルチメディアメッセージ の視点として3つを考えることができます。
1.The Delivery Media View  
  内容を伝えるものとしての視点
2.The presentation Modes View  
  内容を表現する方法としての視点
3.The Sensory Modalities View  
  感覚としての視点です。

もう少し具体的に言うと,
1.の The Delivery Media View で,Multimediaを考えると,Multimedia は,2つまたはそれ以上の伝達手段を使って,題材を提示すること となります。

つまり,情報を伝達する物理的なシステムに焦点が当てられることになります。

2.の The presentation Modes View で Multimedia を考えると,Multimedia は,2つまたはそれ以上の提示モードを使って,題材を提示すること となります。

つまり,題材が提示される方法に焦点を当てた視点です。例えば,コンピュータを使ったMultimedia とは, 題材は,「言葉」 スクリーン上のテキストまたはナレーション,「絵」は スクリーン上のイラストや写真,そしてアニメーションとなります。

講義の場合のMultimediaは,題材は,「言葉」 講師の話す言葉として,「絵」  プロジェクターなどで提示された図表やビデオなどが考えられます。さらに,テキストブックのなかでのMultimedia とは,「言葉」 印字された文字「絵」  図表 などとなるでしょう。

3.の The Sensory Modalities View で 
Multimedia を考えると,Multimedia は, 2つまたはそれ以上の五感で 題材を受け取ること となります。

例えば,コンピュータを使った Multimedia とは, 題材は。。。アニメーションは,視覚で,ナレーションは,聴覚で受け取ることになります。講義では,講義者の声は,聴覚で,プロジェクトのスライドからの情報は 視覚で となりますね。

そして,テキストブックだと,言葉も絵も両方とも 視覚 から となるので,マルチメディアとはならないことになります。さて,以上の3つの視点ですが,2と3に関しては,学習者中心の視点となり,著者の考える中心となっていきます。

両方とも認知理論を基に論じることになるわけです。つまり,情報を得る方法および情報をキャッチする方法として,人間は2つの「channel」を持っているということです。

言葉から情報を得る場合と絵から得る場合 そして,視覚で受け取る場合と聴覚で受け取る場合ということです。次は,2つのマルチメディアのデザインの視点です。

これまで,メディアの教育利用がいまいち受け入れられてこなかった理由に触れられていました。

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内容は,これから始まる春のセメスターで使う本の中のひとつの, Multimedia Learning の本を読んでの概要と感想を,読書記録?として書いています。著者は,Richard E.Mayerで,カリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学の教授です

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